12/1&12/2 EPISO small gathering VOL.5「手」
1つの品物には少なくとも「作り手」「伝え手」「使い手」の3つの「手」が関わります。それぞれの手が持つ思考や価値、期待と愛着、様々な感情が複雑に絡み合いその品物を形どっているのかもしれません。今回のsmall gatheringはそんな「手」にフォーカスを当てたイベント。県内外から集まってくださる素晴らしい作り手とその魅力に舞台を提供するEPISOという伝い手に、使い手となるご来場の皆様が繋がっていただけることを楽しみにしています。
-EXHIBITOR-
・Studio Enju (YUZO KOMADA ・BOSAOJI)
・MIHO IMURA
・古家具harbor
・うつわやここのつ
・ぱぴる・conse
・wanohi(12/1のみ)
・symbie
products with the story
"episode"の最後の音をとって”EPISO”
壊れる、とか捨てる、とか
その品物の最後のエピソードは次の人のために
取っておいてほしい。そんな想いで名付けました。
物語のあるモノ達と暮らす。
毎日を少しだけ美しく。
ずっとそこにあったかのように
そしてずっと先までエピソードを重ねていく。
何気なく、何気なく。
THINK
想う先にあるもの。物語のあるモノと暮らす。
元通りに直すばかりが正解じゃないと思ってます。
私たちがヴィンテージ家具を修復する際に大切にしていること。それは”物語を次の人へ”。
ヴィンテージ家具のレストア(修復)の作業の中で最も時間と労力が掛かるのがサンディング、つまり「研磨」による傷、古い塗装の除去です。
研磨の仕方次第で仕上がりの美しさはがらりと変わります。ただし当店ではこの研磨により全ての傷を取り去る事=ベストな美しさではないのかもしれない、と思っています。数十年の年月の中で生まれたキズや何度も塗り重ねられたオイルの奥行きのある色合い。それはその家具に刻まれた物語であり新品には醸し出す事のできないその家具だけが持ちうる風格だと思うのです。
耐久性に影響するものや味ではなくダメージと判断するものにつきましてはサンディングによる除去を行い、その身に刻まれてきた物語は否定する事無く、次の使い手であるお客様に受け継いで頂きたいと考えています。